リハビリ以外を臥床して過ごす事について
- 2010/09/28 18:53
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もうすんでしまった回復期病棟の実習についてなのですが
時々思い出してはどうするべきだったか悩んでいます。
どなたかご意見を下さい。
60代の男性で心源性脳梗塞、左半側無視の患者さまを受け持たて頂きました。
発症後一カ月で回復期病棟に来て、受け持ち時は発症後二カ月目でした。
回復期病棟を退院後は20代の息子さんとのマンション暮らし予定で、
病棟では日常生活動作のほとんど全てを、見守りの元でご自分でされておりました。
トイレの下着の上げ下げなどバランスを要する幾つかのみ介助していました。
リハビリ室では一本杖での歩行訓練や左手の機能回復訓練を行っていました。
しかしリハビリの行きは車いすでの自操見守り、帰りはSTとの杖歩行でしたが、
歩容が悪く、病棟での歩行訓練まではなかなかこぎ付けないでいた為、
左側と左上下肢の安全確認が出来る事を大目標に関わっていきました。
とても論理的で意識の高い方で、配膳時の左側確認は出会った時には習慣化されておりましたし、関わりの中で車いす利用時の大目標はほぼ達成することが出来、実習が終わる頃には、リハビリの往復を杖歩行で歩かれる事が決まりました。
病棟内や付添が出来ない時の車いす利用も、見守りが外れるのも時間の問題であろうお話まで耳にして実習を終えました。
実習中には、座位バランスが安定してくると、昼食から端座位で食事を始めたり、
立位バランス時間が延びたのを知って、自らトイレ時のズボンの上げ下ろしに挑戦しはじめたり、リハビリ意欲の強い面もありました。
しかし、BMIが15を下回る体型でもあり、過去に胃を半分程切っていたりで、
体力が無く、疲れやすい為、リハビリの時間以外は臥床しがちな半面もありました。
気分転換にと散歩に誘ったり、昔好んで聴いたというCDを持ちこんで、食堂にあるステレオで聴こうと誘ってみたこともありましたが、
「リハビリ前はリハビリに集中する為の体力温存、リハビリ後はリハビリの疲れを取っている」との事で結局は臥床時間を減らす事が出来ませんでした。
患者さまによると、
「もう少し、リハビリが進んだら、起きていくようにしようとは思っている」
との事ですが、食事時の端座位を車いすにもたれて食べて頂いても、座位バランスや筋力強化目的よりも、心肺機能や疲れやすさの為にも、臥床時間の短縮を考えるべきだったのではなかったろうか?と後悔をしています。
心臓はポンプの働きをしており、横になっている時間が長いと、ポンプ力は弱まってしまい、起きた時にフル回転して働くので、疲れやすく負担も掛かる…そんなたとえ話をしたことがあります。
覚えてはおられるようなのですが、先輩方だったら離床の大切さをどのように伝えただろう?とか、そもそも目標からしてブレていたのではないか?とかご意見を頂けたら幸いです。
(匿名による投稿)
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本当に終了しますか。