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助産師をとりまく現状について

  • 2008/10/01 08:25
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  • 6コメント

私は地方総合病院で働く助産師です。最近話題になっている産科医療を助産師の働き方と立場の点から考えてみたいと思います。助産師の資格をお持ちの方はもちろんですが、パートナーである看護師、准看護師、保健師の皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思います。

産婦人科医不足で産科施設の集約化が行われ、本来の仕事が出来なくなった助産師がたくさんいます。

私の職場にも、集約化で勤務先の産科病棟が閉鎖になった若い助産師が産科医療を諦めきれずに移動してきて、約100キロの距離を通勤しています。(当然、妊産婦も助産師同 様に100キロの距離を受診します)一方、小さい子どもを持つ人などはそれもできず、やはり助産の仕事を諦めています。もちろん、看護師として働くことも無意味ではありま せんが、せっかくとった助産師の資格なのに活用の見込みさえないのは気の毒としか言いようがありません。

日本の産科医療への期待の重さを考えると、昭和中期までのように、今助産師がその分娩の全てを担当するのは法の構造上無理なように思います。

例えば欧米の助産師のように各種検査の実施や指示、処方や投薬、会陰切開や縫合・抜糸を全て行い、子宮内避妊具の挿入ができたら、地方の産科医療はかなり潤い、上記問題も 幾らかは解決すると思います。

しかし、日本の助産師にはそれら全てが認められていません。今こそ、医師の業務抱え込みの改善、助産師教育の向上のときだと思います。

助産師教育といえば、看護師教育終了後1年間か、看護系大学在学中に選択で受けるかのどちらかで、欧米のように大学院教育になっている学校はごく稀です。現代の助産師は業務内容 が高度で常に判断能力が求められるのにもかかわらず、現場にでてから臨床の中で育てられる状況であるため、就職してから一人前になるのに看護師より時間がかかるのは助産師 諸姉が実感されていることと思います。

また、「看護職」と一くくりになっている職場がほとんどで、給与表上も助産師はその資格を持たない大卒看護師と同じ給与かほとんど同額です。一部を除いては、看護職の給与表には大学院卒の項 目さえありません。お金が全てではありませんが、給与はその職業の地位を反映します。24時間忙しく、訴訟のリスクも高く非常に重い責任を背負って働く助産師の給与水準が この状況では、産婦人科医同様の末路が危惧されるのではないでしょうか。

jennyさん

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