在宅に帰るときは・・・
- 2008/12/10 23:49
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最近、末期がんの患者を在宅診療・訪問看護につなぐことになり、準備をしていました。
私も今までに何人もの患者を在宅へ帰してきました。特に、退院後訪問看護や診療につなぐ場合は、退院前に十分に退院指導や退院準備を行ってスムーズに在宅に移行できるように努力してきたつもりです。
今回の退院前、訪問看護師、ケアマネージャー、ヘルパー、訪問診療医師および病院での主治医、そして私が集まって、その患者の退院後の生活などについて話し合いを行いました。もちろん家族も同席です。病院での生活状況や現在の患者の病状、今後、在宅で必要とされる援助や生活面での注意点は何かなど話し合い、では、退院の日取りですが・・・。ということになりました。もちろんターミナルですから一日でもはやく在宅に帰っていただきたいのは山々です。でも、退院するにはそれなりに病院としても退院準備を最終的に整える必要があるので、少し時間が欲しいことを伝えました。すると、ケアマネージャーの一言。「それは病院側の勝手な都合ですよね。一日でも早く帰したいのに・・・」といって明日退院をといわれたんです。正直、勝手に全員集合の話し合いの日を決めてきたのもケアマネだったんですけど、いくら在宅に移行するとき患者の意見を尊重しなければならないとはいえ、そんなに病院側の言い分は聞いてもらえないものなんでしょうか。別に、1週間も2週間も時間をくれって言ってるわけじゃないんですよ。最終的にいくら家に帰るとはいえ、病院にいる間はこちらの患者ですから状態が許せるかの判断も必要ですし、薬や書類の準備も必要です。じゃあ早く帰したいからという患者側の意見を尊重するのでサマリーは間に合いませんよ、といえばそれはそれでまた文句をいわれるでしょう。その上、退院は週末は辞めて欲しい。なぜなら訪問看護や診療は土日は行けないし、ケアマネも休みだから・・・って言われたんです。それはそれでそっちの勝手な都合ですよね。こういう時ってやっぱりいわれるがまま在宅の意見が優先なんですかね、長い間看護してきたのに、ちょっと悲しくなりました。
(退会者)
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