私の死亡診断書
- 2011/09/19 12:40
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皆さんが希望する死に様はどのようなものでしょうか?
世間では忌み嫌われる話題だとは思いますが、多くの患者さん方のお亡くなりに寄り添ってきた看護師達は割とはっきり自分の死に際を考えている人が多いのではないかと思います。
私の希望する死に様は、
90才に手が届こうというある晩、夕食は大好きな生クリームたっぷりのショートケーキ。
半分しか食べられないからあなた食べてね、と仏壇に添える。
1人住まいだけどきちんと掃除された和室に布団を敷いて、就寝。
その夜に長い夢を見る。
自分が幼稚園児位に戻っていて、母親の御迎えを待っている。
友達が次々と帰っていき、ちょっと心細くなった時母親の姿が見える。
「これから雨が降るから」といってお気に入りの赤い傘を広げてくれる。それがすごく嬉しくて。
家に着くちょっと前に母親に甘えたくて「疲れた」と言ってみると、母親が優しい笑みを浮かべながらおんぶしてくれる。
家に帰ると赤ちゃんがいる。夫が「泣きやまない」と言って私に手渡すと私は手慣れた手つきでオムツを変え抱きしめる。
皆で海に行き、磯で遊び貝殻集めをして、子供が両手いっぱいに取れたと言って喜ぶのを「可愛いなあ」と思いながら家に帰る準備をする。
車の中では子供は私に寄りかかり眠っている。私もつられて眠くなる。
目が覚めると、大人になった子供達が心配そうに私を覗き込んでいる。孫達がその後ろでわけもわからずはしゃいでいる。
「いい人生だったよ、ありがとう」そういって子供達に見送られながら再び目を閉じる。
振り向くと母と夫がお出迎え。
そんな感じが希望です。自分でも普通だな、と思います。
最後は病院でも自宅でもいいかな。家族に囲まれていれば。
モニター等の機械音は邪魔なので付けないでほしいですね。
死亡診断書の病名は急性心不全あたりでお願いしたいです。
皆さんはいかがですか?
(匿名による投稿)
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本当に終了しますか。