急性期病院の緩和ケア病棟

癌の拠点病院で、必要に感じて開設したと思うんですが、急性期病棟に比べると暇だろうとみなされ充分な人員が配置されていません。確かに手術、検査等は

ないです。けれど、ほぼ全員担送で、終末期にはせん妄症状が出ることも多く、また痛み、呼吸苦、セルフケア介助、家族ケア、他に病棟行事、遺族会などもすべてスタッフの時間外で準備をしています。

テレビ、雑誌で看護は素晴らしい云々語っている看護部長は一度も病棟に来たことはありません。外科系経験が長いようで緩和ケアには気持ちがないようです。

普段から忙しいのですが、昨日から年末年始の連休に入り、忙しさがピークです。お昼ごはんが食べれず、看取り患者さんの対応、頻回のコール、せん妄患者さんの見守り、食事介助(誤嚥リスクが高くても患者さんが希望すれば吸引しながら介助することもありま）排泄介助(安静度は全員フリーです。どうしてもトイレまで行きたいと希望されれば看護師ふたりで抱えてトイレまで行きます）精神的に落ち込んでいる患者さんから暴言を言われることもあります。

それでも、スタッフは心優しく、また患者さんに救われることも多く、なんとか頑張って働いています。

でも、あまりの忙しい時、ナースコールを取っても取っても次のコールがなりやまず、患者さんに対応できず、痛み止め、排泄介助などのケアが遅れ、頭を下げながら仕事をしていると、心が荒んで患者さんに冷たい態度になってしまいます。

昨日も、昼ごはんなしで病棟出れたのは消灯頃でした。自宅に帰ると、自分の態度を考えると苦しくて苦しくて。次の出勤には、もういないかもしれないのに。私が最期のケアかもしれないのに。