入院中にプレイ〇ーイが読みたい希望を却下

　発症後約半年で、何とか車いすの移乗自立や、機会浴から介助浴に徐々にADLの拡大も進む中、退屈なので、本が読みたいと本人からの希望があり、院内図書の本を借り読んでいる患者。最近、年齢的にも若いので、スタッフにセクハラにも取れる態度が出るようになった。下半身をむき出しにしたまま寝ている事が多い。できる事を若いスタッフに依頼する等、依存的な面も。

　現在は、今後の生活を考慮しながら、ADLの拡大とゴールに向けたリハがなされている。今回、今後に向けた話合いをしたと送りがあった。しかし、将来の設計の話ではなく、本人の希望を聞いたら、卑猥な写真の多い男性雑誌が読みたいとの希望があったらしい。そこで、セクハラに繋がる事は避けたいとのことで、本人の希望は却下。それを、私は休み明けで聞いた。違和感を感じた。

　若い男性で、ある日突然麻痺が来て、今後の将来不安を抱えて、親を捨てて出ていたけれど、結局仕方なく帰郷。発症する前の日常に戻ろうとするプロセスの一端にかつて読んでいたであろう、プレイ〇ーイの雑誌が欲しいとの患者の希望を、入院中なのだからと却下してしまうのは如何なものかと反論した。

　そこには言論の自由も、人権もないのかと．．．。スタッフの思いは夜見回りに行くと下半身をむき出しにしていると怒りの表現。それがもともとの生活習慣なのかも知れない。夜間の排泄は、ベッドサイド尿器利用の為、めんどくさくてそのまま寝てしまうのかもとか、その状況を理解する事、解明なしに、ただ、厭らしいとの感情。それが前提にあるから、過激な写真が掲載されており、性的な行為を助長させるかも知れないから、読ませてはいけないという結論に私は断固反対。大昔の軍隊みたいに検閲するのは人権にかかわると思う。

　哀しいかな声を大にしても、精神的に元気になった証拠として捉え見守ろうとする意見がない。二言目には、ここは病院だからと。個の尊重の認識が全くない一人対スタッフ全員でも、おかしい事はおかしいと言いたいが．．．。それとも私の考えが偏っているのでしょうか。皆様のご意見を頂ければと存じます。よろしくお願いいたします。

団子さん