祖母の死から3年 未だ受け入れきれず…
- 2015/12/01 04:12
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約3年前、祖母を亡くしました。癌でした。祖母は私の憧れの看護婦さんです。私を看護の道へ導いてくれた、大切な人です。あまりに大きな存在だったこともあり、未だに祖母の死を受け入れ切れていないような気がしています。
祖母は私の勤務先の病院で、手術~化学療法~放射線治療~ターミナルを過ごしました。病棟が違うとはいえ、顔見知りの先生に看護師、正直、少し一歩引いて見ている自分がいました。その場その場で家族としての私の意思は伝えてきました。でも、全ては伝えられませんでした。これを言ったら業務が滞るなとか、これは看護師が医師に口出しすることではないなとか、いちいち考えてしまっていました。
数口ずつの食事しか摂れていないのに週1の外来でラクテック1本?異常な眼脂にも目薬出してくれない?この病棟の看護師は、家族の思いとかあんまり聞いてくれないんだな。こんなに嘔吐してるんだから今日は放射線お休みでも・・・。そんな思いを1人抱え込んでしまっていたんです。納得のいく治療が受けられなかったわけではありません。でも、頭によぎったことを簡単には言えませんでした。
更に、再発していよいよターミナルだという時、私のお腹に赤ちゃんがいることがわかったのです。つわりもあり、満足に祖母の看護にあたることができませんでした。最期を迎えた時も、赤ちゃんにもしものことがあってはいけないと思って、いっぱい泣きたい気持ちを抑えて、少しだけ泣きました。十分に表出できなかった思いが、今こういう形で表れているのかなと考えてしまいます。
最近『緩和ケア』となると、これ以上踏み込みたくないという気持ちになってしまいます。学べば学ぶほど、「あの時こうすればよかったのに」「もっとこんなことができたのに」・・・後悔ばかり募ります。
ターミナルの患者さんと関わるのも辛いです。祖母にできなかったことをいま目の前にいるこの患者さんに、と思えるくらいのモチベーションは、少なくとも今はありません。だからといって100%の看護をせず目を背けてしまう自分はとても嫌です。現に知らず知らずのうちに一生懸命になっています。それなら緩和ケアを極めるのがおばあちゃんへの恩返しでありあなたのためにもなるでしょうと言ってくださる方もいるかもしれません。でも、それはまだつらいのです。
祖母が助産師だったこともあり、こんな風に迷いながら辛い思いをしながら仕事を続けるよりも、助産の方を極めるのも良いかなとも思っています。でもすぐには決断できません。
誰かに話したくていっぱいいっぱいになった思いを書き連ねてしまいました。
なにかを後押しして欲しいわけでもなく、誰かに聞いて欲しかった、そんな思いです。どうしてこんなに早くお別れしなきゃいけなかったのか、ただ悔しいです。読んでいただいて、ありがとうございます。
(退会者)
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本当に終了しますか。