何でもかんでも熱発はクーリング!
- 2016/05/27 12:51
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誤嚥性肺炎既往がある人が、痰絡み。怪しく思って吸引すると大量の黄緑色の痰。
あまり身体は熱くないけど体温38℃。
シバリングはないけれど、発熱し始めは温めようと、温めました。
セットポイントまで上がれば汗をかいたり、身体の表面が赤く熱くなるから、そしたら冷やしてあげよう。と。。
そしたら、なぜ温めるの?冷やすものでしょう!と全力で、咎められました。
例えば、敗血症の発熱は38℃前後でコントロールする方が生命予後がいいと、論文にありますし。とも説明。
文献片手に、セットポイントやらいろいろ説明したのですが、『そもそも、本なんてあてにならない!経験でやるものよ!クーリングしないで患者家族に「何もしてない」って言われたら説明できるの?』と言われました。
医師に聞いてみたら、「高熱なら冷やした方がいい」と。「高熱とは38.5℃以上かな」と。
とりあえず、医師はそれ以上言わずに去りました。
まさしく同じ日、誤嚥性肺炎既往がある人が発熱、spo2 60台、血圧も80以下へ。
家族へ亡くなるかもしれないとインフォームドコンセントしたばかりの患者を、私は温めて、発汗始めてからひやして解熱、血圧も90台、spo2も99へ。医師には「奇跡の復活だね!温め、クーリングうんうん!」とほめられたばかり。
熱発ではなく、発熱だけど、カルテは熱発とかかれてるし。
私、どこを直せばいいのか。
経験も大切だけど、エビデンス大切でしょうと思います。

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