正解がないから難しいです。
- 2016/07/19 16:59
- 3,796アクセス
- 22コメント
亡くなった患者の事で、色々と思う所があるので皆様の意見を聞いてみたく投稿します。
女性30代前半。難病にて余命3ヶ月で入院。
JCS3-300、内服薬なし。抹消点滴24時間キープ。吸引は1日10回程度。
入院時の家族との面談では、今後の治療方針は、全て任せるとの事でした。
両親や兄弟はほぼ毎日面会に訪れ、
家族の想いは強いと考えられました。
医者や看護師と今後の治療方針を考えるカンファレンスが行われ、
⑴このまま抹消点滴のみ看取り方向で。
⑵IVHを挿入。
⑶PEGの造設、もしくは、マーゲンチューブを挿入し経管栄養を開始。
カンファレンスの中で、⑵や⑶だと、るいそうも進み褥瘡発生リスクも高い(皮膚状態もあまり良くなかったです)、できれば綺麗な状態で、良い印象のまま家族に見送らせてあげたい。
家族の想いが強い為、亡くなるのを受け入れる準備期間を作ってあげたい。
色々な意見がありましたが、医者の判断は⑶でした。
家族との面談を何度か行い、最終的にお腹に穴を開けるのを嫌い、
iVHの手術をするのを嫌い
マーゲンチューブからの経管栄養に今後の方針が決定されました。
入院後、約一年間の入院生活を過ごされ、お亡くなりになりましたが、
その一年間で、るいそうは著明になり皮膚疾患は広がり、関節の拘縮もかなりすすんでしまい、入院時の印象とはだいぶ変わってしまいました。
家族からは感謝の言葉を頂き、入院中の一年間で、亡くなることへの受け入れが準備出来たのかな?と感じらました。
治療方針の最終決定権をもつのはもちろん患者や家族なので、
看護師がこうするべきだった、
などおこがましい話なのですが、
あの選択が本当にベストだったのか、
なぜだか振り返らずには居られません、
正解がないだけに難しいしスッキリしません、
やはり自分の看護が未熟だから、なにかやり残したことがあるから、こんなモヤモヤした気持ちになるんでしょうか?

このトピックのコメント受付を終了します。
一度受付を終了すると、再開することはできません。
本当に終了しますか。