フェントステープからのオピオイドスイッチング
- 2016/07/21 11:33
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肺癌終末期の余命1週間くらいと思われる患者。嚥下困難でレスキューのオキノーム散飲めず、フェントステープからモルヒネCSIへスイッチングとなりました。
骨転移からの上肢の痛みが主訴ですが肺癌からの呼吸困難感も出てきてモルヒネ移行となりました。
いつもこういうケースではフェントステープはがしてから6時間~12時間後にかけて少な目の量から始めて、斬増していき、本来の投与量の流量にすることで血中濃度を安定させていきますが、今回は
「モルヒネ(フェントステープの換算量で)開始、5時間後フェントステープはがす」
という指示を出されました。
その場で、フェントステープはがして6~12時間くらいはフェンタニルが血中に残るので、5時間後剥がすのではオーバードーズになるのでは、と医師に聞いたのですが、その意図は「フェンタニルはすぐ薬効減退するよ」とのこと。今までそのような指示受けたことないので、不安で数回確認してみても同様の説明でした。
いろんな文献や教科書で調べても、やはりマニュアル的には、はがしてから時間あけて漸増が基本で、例外的な投与方法はみつけられません。
緩和ケアやガン疼痛緩和専門・認定ナースのかた、緩和ホスピスに詳しいかたで、このようなスイッチングはどのようなデメリット、メリットあるのか、こういうケースは時にはあるのかご存知でしたらおしえて下されば幸いです。
ちなみにこの患者さんはやや傾眠も始まり、症状コントロールは悪くなく、この時点ではベースアップは必要ないというタイミングでした。
わたしは夏休みに入ったためその後どうだったがまだわかりません。
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