精製水での持続ネブライザー加湿について
- 2016/09/25 23:54
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重症心身障がい者病棟に勤務する看護師です。
私の病棟では、自力での排痰が困難で、分泌物の粘稠度が高い患者に対し、超音波ネブライザーでの持続的な精製水による加湿を積極的に行ってきました。
ですが、精製水ネブライザーによる加湿には痰を柔らかくするという効果は立証されておらず、ネブによる水蒸気が水滴になって吸引されているだけだという講義を受けました。また、ネブライザー機器の管理の方が面倒で、感染の面では肺炎に対しては逆効果であるということも学びました。
実際わたしの病院では、持続的な(夜間帯続けて5時間行うこともあります)ネブライザーを使用する患者がいますが、加湿を怠り、たん詰まりを起こしてしまうことが3度ありました。体位ドレナージ、呼吸リハビリテーション、スマートベストや、薬剤の調整などで、痰がつまらないよう工夫は行われてはいます。
ナース専科の過去のラウンジでも持続的なネブライザーには否定的な意見が見られましたが、それでも現状、持続的なネブライザーを行うことで、粘稠度が下がった痰になり、吸引もスムーズで、エア入りや副雑音も改善が見られるといったような効果が出ていると感じています。
このような現状から、文面では持続ネブライザーのリスクや管理の難しさ、不明確な効果などについて理解はしましたが、それでも、排痰のための持続ネブライザーは有効な気がしてなりません。
⑴みなさんはどのようにお考えでしょうか。
⑵持続ネブライザーを行わない場合、痰を柔らかくするためには他にどのような工夫をされていますか。
⑶そもそも、夜間帯は痰が出ないのは当然のことだと思うのですが、先日のたん詰まりに対するカンファレンスでは、夜間帯に痰が出なかったこと自体が問題だとされていました。夜の間に出なかった痰が、覚醒と同時に、カニューレにたん詰まりしてしまったということなのですが、夜寝るのを起こしてまで必死に肺ケアを行うことが本当に良いことなのか、わかりません。

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