COPDの方への酸素投与
- 2016/12/29 00:16
- 1,976アクセス
- 7コメント
病院勤務の看護師です。
少し前の出来事で、ずっと忘れられなくて後悔しているので今回投稿させていただきました。
もともと、閉塞性肺疾患がありHOT1ℓされていた90代の女性です。
入院後、酸素1〜2ℓで95〜96%程度で推移されていました。体動で80%台まで低下することはありましたが、安静で徐々に上昇していたので酸素を増やすことはせずに経過をみていました。
午前リハビリで車椅子へ移乗した際、SpO2値が50%台まで低下、息切れもしておりすぐにベッドへ戻っていただきましたがなかなかSpO2値が上がらず、70%台で行ったり来たりしていました。
酸素を一時的に5ℓに増やし、5分ほどすると90%台まで上昇したので酸素を3ℓに下げ、30分ほどで98%に上がったので1ℓまで下げました。
それからは、SpO2値も下がらずに酸素1ℓのまま経過を見ていました。
その日の夜勤帯のことです。
SpO2値が40%台まで低下し、喘ぎ呼吸になっていたとのことで他チームの看護師が酸素10ℓまで増量、5分ほどで徐々に上昇あり酸素3ℓで朝を迎えました。
朝、酸素1ℓに下げましたが傾眠傾向があり、その後SpO2値が70%台から上昇せずそのまま挿管、人口呼吸管理になりました。
血ガスではPaCO2も90を超えており、CO2ナルコーシスになっていました。
転院も決まっていたのに、今は集中治療室で管理になっています。
私は、COPDが既往にあると知っていながらも日中に酸素5ℓにあげたことがこの患者さんの呼吸状態を悪くしたきっかけになってしまったと、とても後悔しています。
この失敗を繰り返さないように気をつけたいですが、いまは罪悪感でいっぱいです。
このトピックのコメント受付を終了します。
一度受付を終了すると、再開することはできません。
本当に終了しますか。