医者とけんかした

ひたすら愚痴です。暇潰しにどうぞ。

いつもの夜勤帯。翌日は祝日のため、明日は採血とかないね、なんて話していた穏やかな夜。そこでふと目に入った電カルのとある患者さんのお知らせマーク。不吉な予感に開いてみると、そこには新たな指示のオンパレード。

更には明日から○○の薬を抜いて与薬しろ、と。

その薬、朝夕に1錠づつ入って、しかも2週間分出しててあと1週間分以上丸々残っていますね？なんとも言えない空気が夜勤者の間を駆け抜けました。

指示通りに夜勤者で薬を抜きました。明日分だけ抜いてあとは薬局に下ろそうか、とそこで思い至る明日は祝日。1週間分以上の薬包から抜いた薬は10錠以上ありました。

翌朝の申し送りで申し送っている際に、指示のため○○の薬を全部抜きました、その他にも指示がある事を話すと、とあるベテラン看護師より「またか！」と声が上がりました。ええ、そうですねー。と流していると、詰所の後ろから現れる当直医。アワアワ言い訳のような説明をしていきました。その後は普通に夜勤を終えました。

以上が前置きです。

夜勤後の日勤時にリーダーでした。

その際、夜勤時に当直医だった先生も来たので、○○さんの転棟の報告と薬を抜いた後の報告と、と思いながら近づいていく私。

「○○さんの転棟の件はOK頂いたので、先生の方から本人に伝えて頂けますか？」

「…ああ、はい」

落ち着いてる患者さんだけど、先生から話した方がスムーズにいくよね、と医者に話し。

「先日の○○さんの指示なんですが…」「それに関しては…」「はい、ですから…」「もう一度言いますが…」

報告してるだけなのになんだか噛み合わないな、と思っていれば、

「あなたは、三回説明しないと理解できないんですか」

と、嫌味な暴言を吐く医者。沈黙で返す私。

「それでは、指示の値を変えます。薬性によるものなので現在朝夕に入れているのを昼にすることも出来ますが、変えますか」

と問う医者。それでも残っている薬は1週間分あるし、今日は病棟の処方日で薬局に下ろしても色々と多方面にも忙しいし、患者さんは今すぐ生命に関わるような緊急でもないし、と思ったため、こちらの方でも値を見ながら様子を見るので次回から、と返しました。

「僕はどちらでもいいんですけどね。それでは、急変や急死した際には、止められるものであったと判断します」

『死んだらお前のせいになるぞ』と言外に脅してきました。私の意見なんて必要としてませんよね。

「日にちは経っていませんが、薬を抜いたからか夜中に大声を出したり昼夜逆転気味ですが……」

「○○の薬を抜いたからに決まってるじゃないですか！」

『なに言ってんだコイツ』みたいに言われました。昼夜逆転気味だからどうにかしてくれ、という意味だったんですがね。

そんなやり取りを見ていた先輩看護師がフォローを入れて話を反らしてくれました。が、医者は先輩看護師に対して「あなたに関係ないことですが」と前置きをしてから私に「あなたとはディスカッションしたいと思っていました」と話をぶり返してくる医者。

「僕は…の根拠を元に…の検査をして…の診断をして…の指示を出しました。なにか間違っていますか」

これは何のやり取りだろうかと思いながらも、いいえ、と返しました。

「それでは、僕の指示に対して『またか』とはどういう意味ですか」

申し送り時にベテラン看護師が言っていた事だと思いました。それに対して『またか』とは言っていないこと、それでもそのように思ったのであれば、夜勤で薬剤の変更の指示を出されて、人数も少なく、誤る危険性が高いことなどを話し、それでも誤解させたならばと、一応の謝罪の体をとりました。しかし、一番ムカついたのはその後の話です。

「確かに日勤で指示を出せなかったのも悪かったと思いますが、僕も忙しいんです。○○先生はお子さんの世話をしながら仕事に来てますし、○○先生は腹痛でも薬を飲みながら仕事してますし、○○先生は家族が倒れて……」

ヒートアップする医者。それに比例するように冷めていく私。

大体において、忙しい理由のほとんどが他の先生方の個人的な理由でした。看護師だってお子さんを持っている方はいますし、周りがフォローに入ることもあります。お腹が痛いのだって女性ならあり得る事だと思います。それらを上げて『忙しい』と言われても何を理由にしているんだ、と冷めました。

そそくさと帰った医者の指示などを再確認すると、転棟の件を本人に伝えることをせず、夜間に大声・昼夜逆転気味への対応はせず。本当に医者かと思いました。

後で先輩看護師より聞いた話だと、ベテラン看護師とその医者は以前に口論をしたらしく、ベテラン看護師に言えない代わりに私を標的に八つ当たりだそうです。